★SATYRICON★                

       ★SATYRICON・・・・・1991年9月に、ノルウェーのオスロで結成されたブラックメタル・バン
       ド。
       このバンドの中心人物でもある、サティアーことシガード・ヴォングラヴェンは、当時まだ15才
       だった。
       1992年にデモ「SATYRICON」をリリース。
       1993年には2nd・デモ「THE FOREST IS MY THRONE」をリリースするがこの頃か
       ら当初は4人編成だったSATYRICONは、サティアーがVo,B,Gを担当し、ドラムスにフロ
       ストが加わってユニットでレコーディングを行っていたと言う。
       この2枚のデモ・アルバムはアンダーグラウンドシーンに於いて、かなり話題になり「THE F
       OREST IS MY THRONE」は後、ENSLAVEDとのスプリットCDが発売された。
       2本のデモを制作したサティアーはその後、自身のレーベル「Moonfog」を設立、SATYRIC
       ONの1stである「DARK MEDIEVAL TIMES」をリリースした。1994年に2nd「THE 
       SHADOWTHRONE」を制作するが、このアルバムにベースでゲスト参加していたEMPE
       RORのサモス(EMPEROR・ZIKLONではギタリスト)が教会放火の罪で収監されてしまっ
       た為、DARKTHRONEのノクターノ・カルトに途中交代すると言うアクシデントがあった。
       しかしその後「NEMESIS DIVINA」を発表、このアルバムは“ブラックメタル史上に残る名
       作”と呼ばれるに至った。
       因みに、この時フロストが女性に暴力を振るった容疑で逮捕され3ヶ月の実刑を受けた為DA
       RKTHRONEのフェンリッツがサポートとしてドラムを叩いている。
       しかしそんな事件も乗り越え、その後EP「MEGIDDO−MOTHER NORTH IN THE 
       DAWN OF A NEW AGE」「INTERMEZZOU」、4th「REBEL EXTRAVAGANZ
       A」をリリース。
       そして、2001年にはサティアーの自主レーベル「Moonfog」が「Capitol Norway」の傘
       下となる形で契約。
       これはブラックメタルバンドとして初の“メジャー・レーベル”との契約であった。
       2002年には、バンド結成10周年を祝してのEP「TEN HORNS,TEN DIADEMS」をリ
       リース、その後、Capitol Norway移籍第1弾となる名作「VOLCANO」をリリース。
       このアルバムが期待以上の大成功を収め、地元ノルウェイを始め各国のメタル部門で受賞さ
       れるに至った。
       この事で、SATYRICONの名は益々世に知られる事となった。
       しかしここでもまたもや事件発生。
       MORBID ANGELとのUSツアーの前座が決まったものの、過去に事件を起こしたフロスト
       に就労ビザが下りず、タリム(EMPEROR,ZIKLON)にドラムのヘルプを頼み、危機を乗り
       切った。
       因みにその後再度のUSツアーがあったものの、そこでもフロストにビザが下りず、この時は
       SLIPNOTのジョーイ・ジョーディソンにヘルプを依頼、ツアーを敢行している。
       しかし、この後ツアー・サポート・ギタリストがドラッグ使用と女性強姦の容疑で逮捕、ツアー
       は途中でキャンセルになってしまった。
       不運が続くSATYRICONだったが、2005年にメジャーレーベル「ROADRUNNER REC
       ORDS」と契約、
       2006年に通算6枚目となる「NOW,DIABOLICAL」を発表した。
       このアルバムも大反響を呼び、2007年に遂に初来日を果たした。
       勿論あのフロストにも無事にビザが下り、彼らはこの年2度の来日を果たしている。
       因みにサティアーはTHORNSにもフロントマンとして在籍、他にも多数のバンドに参加してい
       る。
       フロストもまた1349にも籍を置き、その他のバンドやプロジェクトにも参加している。
       因みにサティアーはレコーディング時には、ドラム以外のVo,G,B,Ky,等全パートをこなし、
       Dsのフロストはメタル界でも屈指の“凄腕怪物”ドラマーとして、その名を馳せている。
       また、以前は「コープスペイント」と呼ばれるブラックメタル特有の白塗りメイクをして、ライブ等
       を行っていたらしいが、ここ数年は素顔(薄化粧はしてるっぽいが)でライブ活動を行っている。
       因みにサティアーは、コープスペイントをしていたのが勿体無い位の、なかなかの男前である
       (サティアーに限らず、北欧系のメタルバンドには男前なアーティストが多い)。
       SATYRICONの今後の活動に、是非注目して頂きたい。



       ここでブラックメタルについて、どうしても外せない話があるので、簡単ではあるが明記しておく。
       ブラックメタルはヘヴィメタルの中でも特に“異質なメタル”ジャンルである。
       かつてのブラックメタルは、VENOMを始めとするメタルバンドが激しい楽曲をより激しくする為
       に、サタニックな“イメージ”を売りにし、それを演出していただけのものであった。
       (現在もSLAYERや殆どのスラッシュ、デスメタルバンドもこのイメージを売りにしている)。
       しかし、1990年代前半に現れたブラックメタル・バンドは演出ではなく“本気”だったらしい。
       今現在はそんな事はないが、SATYRICONに限らず「ブラック・メタル」には何かと事件が多か
       った。
       全てのバンドがそうとは限らないが、これは「悪魔崇拝」が関係している事が多いからだと言う。
       かつてノルウェイには「INNER SIRCLE」と呼ばれる“悪魔崇拝団体”が存在した。
       当時、この団体には殆どのブラックメタル・バンドが在籍していたらしい。
       因みにINNER SIRCLEは別名「SATANIC TERRORISTS」と呼ばれ、当時は国の社会問
       題にもなっていた様である(一説には「重罪を犯す程、団体内での地位が上がる」と言われてい
       たらしい)。
       その中心人物こそ、MAYHEMのVo兼Gだった故ユーロニモスであった。
       彼は、同じMAYHEMのサポート・ギタリストであったカウント・グリシュナック(現BURZUM・服
       役中)
       に自宅のアパートの玄関先で刃物で23ヶ所も刺され、殺害されてしまったのだ(享年24歳)。
       これは1993年8月に起き、メタル界に大きな衝撃を与えた、今でも語り継がれている大事件の
       ひとつである。
       因みに“闇の皇帝”と謳われているEMPERORもこの団体の出身で、故ユーロニモスの事件に
       ついて、彼らはカウント・グリシュナックを「裏切り者」と呼んでいたそうである(EMPERORは故
       ユーロニモスに深い哀悼の意を表し、彼に捧げる曲も作っている。)
       このユーロニモス事件の後、INNER SIRCLEは衰退・消滅したらしい。
      
       恐ろしい話ではあるが、これがブラック・メタルの歴史の一つである。
       そして、決して忘れてはならない悲劇でもある。
       犯罪を肯定する訳ではないがしかし、我々メタルファンが求めているものは、あくまでも彼らの作
       り出す“音楽”である。
       実際、サティアーやEMPERORのフロントマンであるイーサーンを始め、犯罪などに手を染めず、
       活躍しているブラックメタル・アーティストも数多く存在する(サモスに至っては、ちゃんと更生して
       今ではバンド活動をしながら社長さんとしても活躍している)
       ブラックメタルを聴いているから、へヴィメタルを聴いているから、バンドを演っているから犯罪を
       起こす、等と言うどこかのTVコメンテイターの様な固定概念は、決して持たないで頂きたい



       ★SATYRICON アルバムリスト

       1993年 DARK MEDIEVAL TIMES
       1994年 THE SHADOWTHRONE
       1996年 NEMESIS DIVINA
       1997年 MEGIDDO−MOTHER NORTH 
             IN THE DAWN OF A NEW AGE(EP)

       1999年 INTERMEZZOU(EP)
       1999年 REBEL EXTRAVAGANZA
       2002年 TEN HORNS,TEN DIADEMS(EP)
       2002年 VOLCANO
       2006年 NOW,DIABOLICAL


       ★SATYRICON OFFICAL SITE

       SATYRICON OFFICIAL MYSPACE


       ★SATYRICONは2007年初頭に初めてアルバムを買って、それから大好きなバンドに
       なったのですが、ブラックメタルの中では、一番聴きやすいんじゃないかと個人的に思って
       ます。
       ブラックメタルには「あくまでもアンダーグラウンドで、その音も悪劣なのが正統」って言う、
       ブラックメタル特有の決まり事みたいのがあるらしいのですが、SATYRICONはそのブラッ
       クの常識を覆した最初のバンドなんじゃないでしょうかねえ(超有名なブラックメタル・バンド
       であるDIMMU BORGIRを除いて;)。
       インディーズからメジャーレーベルに移籍した事、彼らのアルバムの音がムチャクチャいい
       事などなど。
       しかも、ブラックメタルにしては静か(まあ、メタルなんで〜静かでないっちゃ〜ないですけ
       ど;)と言いましょうか「ブラックメタル初心者にも安心して聴ける」バンドだと私は思っており
       ます。
       邪悪でダークな音楽には違いないんですが、カッコよさもあり、時に美しさもある楽曲をやっ
       ております。
       「NOW,DIABOLICAL」に収録されてる「K.I.N.G」や「VOLCANO」に収録されてい
       る「FUEL FOR HATRED」等、ノリノリのキャッチーでロックンロール調な曲も作ってし
       まう位なので、やはり恐らく他のブラックメタルバンドとは何かが違うんじゃないかと思います。
       それがあったからこそ、世界中のメタルファンからは絶大な支持を受ける事になったと思う
       訳なんですが、それ故に、一部のコアで正統のブラックメタルファンからは、「SATYRICO
       Nは邪道」なとど非難を受ける事になってしまったらしいです;
       何だかSATYRICONがホントに気の毒で仕方がありません;
        しかし、そんな一部のファンをよそに、SATYRICONはここ日本でも絶大な人気と支持を
       受け、2007年には1月(DOJO)、10月(ラウドパーク)と2度の来日を果たしたのでした♪
       彼らのライブステージはかなり好評だった様で、この来日をきっかけにSATYRICONファン
       が増えた様なので、私も本当に嬉しく思っております♪
       これからのSATYRICONに〜期待大&大注目ですよ!

       因みに、サティアーはなかなかカッコいい〜兄ちゃんで、フロストはコープスペイントすると〜
       とっても怖い兄貴になってしまうのでした;
       私は敬意を込めてSATYRICONの2人を「サティアー兄ちゃん」「フロスト兄貴」と呼んでた
       りしてます;
       
       因みにブラックメタルはホントにヤバいメタルジャンル(だった)ので〜、今迄手が出なかった
       のですが、このSATYRICONとBEHEMOTH(前期ブラック、現在はブルデスバンド)を聴
       いたのがきっかけで、やっとブラックを聴ける様になったのでした;;
       歌詞は邪悪ですが、しかしカッコよかったり美しい曲だったり、ホントに素晴らしいメタルだなと
       思う今日この頃でございます♪
       美しいと言えば〜3rdアルバム「NEMESIS DIVINA」に収録されている「MOTHER NO
       RTH」と言う曲は〜ホントにメロディが美しい曲で、聴いてて泣きそうになります;;
       ブラックメタル・・・・・邪悪だけど〜ホントに良いです♪
       もっと早く聴いておけば良かった・・・・・;;


       ブラックメタルとは・・・・・「人間の持つ“闇”と“魔界からのメッセージ”を音楽で表現するメタル」
       (なんじゃないかな〜;
       

       SATYRICON CD LIST